お問い合わせお問い合わせ

移住者さんの暮らし

田舎の広い土地に住みたい 山林を購入して家を建てました!

浅野章さん 廣子さん ご夫妻 大悟くん(9才)

2014年1月に愛知県名古屋市より移住。
都会育ち、都会暮らしの中で、田舎の広い土地に住みたかったそう。
定年を機に土地を購入し、家を建てて移住されました。
その移住暮らしについてお聞きしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆移住のきっかけについて

●移住しようと思ったのは?
章)退職する5年くらい前からかな、とにかく退職したら田舎暮らしをしようと話をしてたんです。二人とも自然豊かなところが好きだから。街のごみごみしているところより田舎の、のんびりしているところへ行きたいなぁと。好き何ですよね、田舎が。
●ということは50代の時から探されていたのですか?
章)そうですね、そのくらいから考えていましたね。一時は別荘地も買って、土地だけですけどね。夏に遊びに行こうかなと、でもやっぱりつまらんなと思って、本格的な田舎暮らしがいいなと思って探し始めたんです。

◆家探し、土地探しについて

●探し始めた時から、空き家というよりは、家を建てようと思ったのですか?
章)いや、空き家も探したよね?馬小屋付きの空き家物件もあったね・・・(笑)
廣)空き家も見たんですが・・・本当に古いところばかりで、いくら何でも古すぎるなって。
結構あちこち見たんだけど、恵那とか中津川、南木曽の方までは行ったけども、あまり(名古屋から)遠すぎない恵那中津川あたりでと思って。
章)子どもも名古屋にいましたから。

●名古屋を中心にしてぐるっと囲んで考えた時に、なぜ東濃だったのですか。
章)蛭川の不動産屋さんが中日新聞に広告を出して、その人を頼りにあちこち紹介してもらって、本当にたまたまでしたね。三重は考えもなかったですね。
廣)しかもできたら、夏に少しでも涼しいところがいいなと・・・。
章)家内は海が嫌いで、海辺は全く考えなかったんです。
廣)ジトっというか、べたっとするところが嫌い。

●でも今の冬の時期になるともう少し温かいところでもよかったとか?
廣)いやー、そんなこともないですよ、寒くても温かいところがいいけれど、でも、広い土地が欲しかった、そういうところに住みたかったね。
章)うちはものすごく引っ越ししているんですよ。最初公団に入って、次にマンションに入って、実家に帰って、また名古屋で家建てて。で、売って恵那にきたんですよ。
廣)あちこちと言っても名古屋市内ですけどね。

●いろいろな住み方を経て、最終的に中野方町になったのですね。
章)そうですね。家内は、川が好きなんです。川の音が聞きたいって。

廣)だから別荘の土地を選ぶ時も、川のそばがいいねって。やっぱり川のそばにね。
章)中野方川が真下で、本当にここはいいですね、実際はスギ林でしたけども。木を伐るとすごく見晴らしがいいよって言われて。今、見晴らしがすごく気に入っているね。

●最初は、木を伐ってもらうところからだったのですね。
章)そうそう。
廣)私たちそう深い考えはなかったんです。ただ少しでも広いところで、低いよりはすこしでも高いところに住みたいというふうにね。
章)名古屋で最後に住んだ所は5,60坪だったかな。窓を開ければ、隣の家の壁が触れるくらいのね。
廣)どこも街の中はそういうもんです。

●ここは何坪くらいあるんですか?
章)1000坪って言ってるんだけど、本当は900坪くらい笑
奥)木も伐れば、伐ればって言ってるんだけどね。好きなだけ伐れるのにね。
章)ちょっと難しいね・・・。

●お婿さん(菊川さん)ので出番ですかね、たくましくお婿さん育てていらっしゃって。
章)すごく仕事は気に入ってるしね。人間関係もいいみたいだし、仲間と釣り行ったり、食事会したり、すごくよくしてもらってるみたいでね。ほんとよかった。

娘さんご家族と

 

◆移住前と移住後で変わったことについて

●移住前の暮らしと変わったことは?
章)3年間、ここから通ったんですよ。定年退職して、63才まで名古屋で非常勤をやって、こっちきてからも3年間は非常勤で、普通のサラリーマン生活でした。
ここから車通勤で、2時間かけて。非常勤の時は午前中ですべて仕事が終わるから、午後からはスポーツジムに通ってました。

●こちらにきて通勤時間に時間を取られて、かえって忙しかったのでは?
章)そうでもなかったですよ。あと他になにもやることないもんだから。3年間通ったけど、まだ町とのかかわりもそうなかったもんだからね。その後だね、忙しくなったのは。平成27年におんさい(移住定住委員会おんさいなかのほう)に入って、そこがきっかけで。そこからコミセン(コミュニティセンターの塾長)の仕事が入って・・・。水源の森(中野方水源の森実行委員会)にも入って、まめくら(NPO法人まめに暮らそまい会)も2年、理事長としては去年からですが、町とのつながりができてからは、ずいぶん忙しくなってきましたね。今年は、おまけに区の自治振興会長も回ってきちゃったもんだから、無茶苦茶、笑笑。

まめくら学校で(NPO法人まめに暮らそまい会)

●中野方町に来てからの方が忙しいですか?
章)そうですね、本当に忙しいね。忙しくなって、でもよかったと思ってるんですよ、やることがあって。
廣)ぼーっとしてなくて、良かったですよ。街にいると何もやることないから、せいぜい何とかセンターに行って習い事みたいなね。よかったわね、やることがあって。小さい庭で草取りしても知れてるしね、男の人は、はっきり言って何もすることがないから、よかったですよ。
章)ゴルフもみんな誘ってくれるし、去年からマレットクラブにも入って、マレットもいろいろなクラブがあってね。マレットにゴルフに忙しいです。

●お付き合いで煩わしいことはないですか?
章)僕はわりと出てく方が、好きだもんだから、人づきあいがね。逆に誘われてよかったなって思いますね。プライベートなことでも誘ってもらえるし。去年から第3木曜会もね、月1回集まって、なんだかんだやることあって、いろいろ教えてもらえて、よかったなって。みんないい人ですね。親切にしてくれるし、声もかけてくれるし。体も気遣ってくれるし、「タバコやめや。」って言ってくれるしね。本当にいい方ばかりですね。そんなに良くしてくれると思わなかったもんで。野菜なんかも、あちこちからいっぱいもらえて、よくしてもらっています。

●奥様は中野方町に来て、買い物などどうですか?
廣)距離はあるけど、でも街に居ても、ちょっとした大きいところに行こうと思えばやっぱし、車がないとどうしたっていけないし、ここでも恵那の町まで行くのに15分位なので、信号があったりすれば、15分20分なんてすぐかかるから、その点は、特別なことは思わないですね。

●毎日デパートに行かなくてもですかね?
廣)かえって行くと、大変なことになっちゃうからね笑笑。街に住んでいると、どうしたってそういうところに、休みのたびに行くもんね。たまにはちょっとしたいいもの欲しいなって思うけど、あきらめも半分は、どうやって自分の欲望と戦うかって。まぁしょうがないなって思っています。

●想定外なことはありませんでしたか?
廣)みんな井戸水で水道なんて使ってないと思っていたんだけどね、私たちがここに住んで知ったのが、もう10年も前から水道がついて、もう井戸は使ってないっていうことを初めて知って。みんな井戸水や山の水とか使ってるもんだと思っていて、うちは水道引いてないんですよ。
章)井戸だけだと足らないもんで、谷川の水も一緒に流して、でも水、美味しいね。

●たまに濁りませんか?
廣)濁るね、やっぱし大雨の時に濁ったりするね。
章)だから沢水を入れないようにするんですよね。井戸が枯れてるかもしれない。
廣)一度おかしい時があったもんだから。
章)だから井戸に沢水も入れて使ってます。
廣)だから早く水道を引かなくっちゃって、死ぬ前にね。笑笑。1メートル1万って聞いたのよね。
章)(お隣から水道菅を繫ぐのに)300mだからね。この間、息子のところ行って、久しぶりに名古屋で水飲んで、ホントまずいね。「ええ」って思いましたよ。

◆家の施工について

●家の施工は、名古屋の会社ですか?工期はどれくらいでしたか?
章)はい、名古屋の会社で半年。設計から施工で1年半くらいでした。
廣)土地は見るだけでも1年から3年の間で、あちこち。決まって今度は家のいろいろで約1年。長いことかかるね・・・。

◆今後の夢について

●これからここでやってみたいことはありますか?
章)僕は、庭をきちんとして、遊びに来た人に見てもらいたいなって、正直思ってるんですよね。本当に、何かのイベントに利用してもらえるぐらいの庭にしたいなって。
廣)もともと私たちはそういう気で、こういう広い土地が欲しくて。野菜も植えたね笑笑・・・。お芋植えたんだけど、イノシシだっけ?ぜんぶやられて、それだけでもうおしまい。
章)イノシシにやられちゃって、全部やられた。
廣)最初は。だけどお父さんはずっと名古屋に仕事に行ってたし、あたしはちょっと動けなくなっちゃって、膝が悪くなったから。
章)で、あちこち忙しくなっちゃったからさ笑笑。ホント草刈るので精一杯でね。

●この地に合うお庭の植物はありますか?
廣)バラも植えてみたけど、あーこれもダメだった、これもダメだったってすごく多くて。
ほんと大した趣味じゃないけど、ただそういうお庭をカッコつけてね、楽しみたいなっていう程度でした。
章)庭を造りたい。老後の楽しみにしたいなと。
廣)老後もあと少ししかなくなっちゃうから、急がないとね。笑笑。
苗木から木を育ててられないのよ。もう最初から大きな木じゃないと・・・。10年なんて長いこと言っていられないのよね。早く大きくなってくれないとね。笑笑
章)本当にかっこいいガーデンにしたいな、それが夢。もともとバラが好きで、少しやってたからね。
廣)イングリッシュガーデンにしたいなって。ちょっと前までテレビでイングリッシュガーデンをバンバンやってたでしょ。あのおばあちゃん(アメリカの絵本作家、ガーデナーのターシャ・テューダーさん)のお庭。テレビであちこちのお庭を見て、あー、やる絶対やるってね思ってたんですよ。でもなかなかできない。

◆今後移住希望者に向けてアドバイスを

章)積極的にね、地域の輪の中に入っていくことが大事じゃないかと思いますね。
おんさいから、町の方がコミセンの塾長やらんかって声かけてくれて。あの時、声かけられなかったら、今はないだろうね。やだよって言っていたら今の僕はなかったですね。

◆町の受け入れについてのご意見

●空き家の問い合わせで50代以降、2拠点生活、田舎と関係性を持ちたい方もいるんですけど、その方々に向けてアドバイスをお願いします。
章)僕は、もっと地元の人が、そういった人も、もっと積極的に、若者と同じくらいに力を入れて移住を勧めることが大事じゃないかなと思いますね。
うち夫婦で2人来た、結果4人(娘さんご家族も移住された)増えてるもんだから、そういったこともあると思うんですよね。「両親がいるから一遍行ってみようか」から始まって、「じゃあいいところだから住んでみようか」って。だいぶ今、価値観が変わってきてると思うから、そういったことも大事じゃないかなと。いや、都会暮らしよりいいと僕は思います、これからは本当にそうですよ。
廣)でも自分の息子はそうじゃないこともあるからね。
章)いろいろあるから、鼻から拒むのじゃなくて、受け入れることも必要じゃないかなと。
廣)私たちのように退職した人たちが、どんどんこちらの方に来てもらって、必ず若い人じゃなくてもいいと思うから。結構60代って若い方に入るから、田舎に来るとね。私は、かえってそういう人たちを呼び込んでおいたほうがいいなと。あと、お父さんが言ったように、子どもがいれば、親がああいうところに住んでるなら一遍行ってみようとね、そこで良さがわかれば、そこからこういうところもいいな、こういう生活もいいなと、若い世代の人たちが思って来たくなるようにね。そういう状況になっていくといいなと。前からね、そういう手があるなって。ただし1つ言うと、住まいね。

●そうなんですよね、すぐ住める空き家を探しています。
廣)私はそこが問題だなって思って。例えば、いいところには太陽光ができちゃうので。で、どうするの、その矛盾。お日様のたくさん当たるところを宅地にね。ゆくゆくどうなるかわからない太陽光を立てるくらいなら・・・。

●浅野さんのように道沿いの山林が売れるのだったら、それもありですね。
章)僕は宅地もあった方がいいと思いますね。土地があれば建てられるし、空き家って言ったってそういい家ないもんね。
廣)魅力的じゃないとね。
章)宅地ありますよってどんどんあげてってもらって。200坪とか300坪とか、畑付きで。
廣)街の人だったら、100坪、200坪だったらすぐ飛びつくと思うし、300坪っていったらね、大喜びするわよね。なんせ、40坪、50坪の土地で我慢しているのだからね。
章)数は少ないだろうけど、宅地がいいですね。あまりいい物件がないなら、土地が次に来るんじゃないかなと思うんだけどね。壊さなきゃいけない危ない家あるし、土地があれば、そこに建てたほうがいいね。例えば、市が空き家を壊す費用の補助を出してくれて、空き地があればいいかなとね。
廣)お年寄りの方が、山の土地やいろんな土地持ってみえるけども、年取ると手放したくなるわけでしょ。というか、どうしても手放さならない状況になるわね、その時に、もっとそういう土地を積極的に町が買い取るとかね・・・。もっと積極的にやっていかないと、荒業はなくならないわ、きっと。だからそういうことをもっと皆さんに伝えていかないと。知っているとは思うけど、これからどんどん手放していく人増えるだろうから・・・。
章)なんだっけイギリスのあれは?
廣)ナショナルトラストね。
章)自然をみんなで買い取っていくような、自然を守るために土地を買い取るような意気込みがあるといいと思いますね。買い取るとか、農業を、農業振興協議会のようなところが一生懸命農業やるみたいな。僕も孫世代のために町どうするのかって、だんだんそういう方に入ってきています。

廣)魅力的な町といえば、私ができるわけじゃないから言っちゃいけないけど、道路際の花でも木でも、魅力的な植物を植えるとかね。夏、どっか行った時に、百日紅がずっと道の両側に植えて、あー、あれはすごいなって。結構長い距離で百日紅が並んでいて、やっぱしどこかで思い切り出るようなものが必要かなって。車乗っていても楽しいし、また来てみようって気になるもんね。あと、車から見て、あそこで川遊びやってるなって見えるところで、あー楽しそうって見えるような視覚的なものを作っていかないとね。
章)子どもの遊び場、水遊びができるといいですね・・・。
廣)車のレース(笠置山で大会がある)開いているけども、子どもたちが車に乗って遊べるカート、足でこぐやつでもいいから、ちょっとコンクリで道を作ってやってね、栗園のところで走れるとか、栗拾いしながら遊べるとかね。この町で遊べるというものが、子どものためにやるといいな。レースレースって大人のためばかりでなくてね。
章)ちょっと手を加えて、レース場作らなきゃね。
廣)子どものレース場ね。レース嬢になろうかな。レースばあさん。笑笑。
町から来る人もこんなことして遊べるねって楽しいよね。中野方は、恵那インターからすごく近いから、場所的に魅力的だよね、考えてみたら。

2022.2月取材