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2024.9.18 「2024なかのほうローカル起業カレッジ」第2回開催レポート

2024年8月25日(日)、「2024なかのほうローカル起業カレッジ」第2回が行われました。

第2回目の講師は、恵那市武並町でコワーキングスペース「ヤギの家」を運営する沖村るりさん。「地域にないもので切り開く」をテーマにお話しいただきました。

毎回、午前の部は中野方のことを知ってもらう機会として、町内の方々にレクチャーをお願いしています。今回は、地域福祉を担うNPO法人「まめに暮らそまい会」(まめくら)理事長の浅野章さんからお話を伺いました。

今回も、中野方に移住4年目の運営スタッフ・中畑がレポートをお届けします。それでは、第2回の開催レポートをどうぞ!

 

中野方ならではの助け合い精神から生まれた「まめくら」

午前の部は、町内の「ふれあいセンター まめの木」で行われました。かつては保育園だった建物で、現在はまめくらが福祉と学びの場として活用している施設です。

まめくらでは、レクリエーション等を行う「まめくら教室」や家事サポート、お弁当宅配などの高齢者支援、町内での移動・外出をサポートする「おきもり」、学童クラブといった活動を行っています。町内の会員による会費が主な活動資金となり、人材面でも町内在住のボランティアが数多く活躍しています。

現在理事長を務める浅野さんは、10年ほど前に夫婦で名古屋から移住してきました。後から娘さん一家も移住し、三世代で中野方での暮らしを楽しんでいます。移住後は自然の中でのんびり過ごすつもりが、さまざまな役目を引き受ける中で現在の立場に。役を通して町の中に多様な繋がりが生まれ、今もバリバリ活動する日々を送っています。

中野方に根付く「おきもり(助け合い)」の精神から始まり、今も続くまめくらの取り組みに対し、受講生からは「素晴らしい活動」「他の地域にも広がれば」との声が聞かれました。まめくらのこれからの課題は、マネタイズと雇用創出。浅野さんの目は、現在とともにそのずっと先も見つめています。

今日のお昼は、まめくらの手作りランチ。道の駅などで販売中の焼き菓子もふるまわれ、気に入って購入してくださる受講生さんも多くいらっしゃいました。ありがとうございます♪

 

ビジネスは、こうつくる。頭と心に汗をかく時間

午後は、沖村るりさんによるお話です。沖村さんは茨城県つくば市を拠点としたWeb制作事務所「JIMCOM」を立ち上げて10年目、恵那でコワーキングスペース「ヤギの家」をオープンして3年目。さらに新たな事業を構想中でもあり、ビジネスの立ち上げや展開について実体験をベースに広く、詳しくお話しくださいました。今回も、注目ポイントをピックアップしてお伝えしていきますね。

 

⚫︎ローカルに惹かれた「乗り鉄」

電車大好き、47都道府県を制覇した根っからの「乗り鉄」である沖村さん。電車に乗って全国各地を訪れる中でローカルの素晴らしさを知ったと話します。恵那とのご縁は、希望に合う古民家が見つかったことから。住む場所として最初から特に田舎を目指していたわけではなかったそうですが、のびのび暮らせて、そこそこ利便性もよい場所という理想を叶える家を探してたどり着いたのが恵那でした。ここから、沖村さんは新たな挑戦をしていきます。

 

⚫︎かっこいい大人を増やす!

「世に必要な仕事をしている人は、みんなかっこいい」。沖村さんの言葉からは、「働く人」への尊敬と共感が随所に感じられました。沖村さんは事業を通じて、特に発信が不得手であったり、発信まで手が回らない小規模事業者に目を向け、サポートしています。発信ができれば、企業・仕事の魅力が伝わるようになる。そしてそれが、働く人のやりがいや元気につながっていきます。

 

⚫︎不動産業を目指す理由

沖村さんが今後手がけたいと考えているのが、不動産屋さん。「まちづくり」にもっと関わっていきたいという想いから次に手がける事業として選んだのが、不動産業でした。業界の実際を知るために、市内の不動産会社で「修行」として働かせてもらったことも。すでに宅建資格も取得済みで、着実に次の目標に向かって進んでいます。

 

⚫︎ワーク!ワーク!ワーク!書こう、考えよう

今回はたくさんのワークも用意してくださいました。自身の移住・働くステージやスタンスを客観視するもの、自身のビジネス資源を見つけ出すもの、創業や移住に対する今の自分の思いを言語化するもの……。いざ紙に向き合うと、言葉はそう簡単に出ないものだと実感します。曖昧なままになっていること、「なんとなく」で流していることをしっかり捉えて形にすることは、立ち位置を確かめ、次のステップに移っていくために必要なこと。そんな時間を作る大切さを、皆が感じたのではないかと思います。

着実に計画を立て、ビジネスのセオリーを活かしながらしっかりと立ち、前に進んでいる姿が印象的だった沖村さん。ですが、お話の中ではこれまでのキャリアの中での失敗や挫折の経験も包み隠さず伝えてくださいました。自分の中にある「志」を軸とし、貪欲に学び、時に傷つきながらも今後に活きる糧を得ていく。その姿勢から、受講生の方々はそれぞれに学びを得たことと思います。

 

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第3回は10月6日(日)に開催予定です。前半は、現在収穫まっ盛り!の株式会社えな笠置山栗園・各務一彦さんによるレクチャー。後半は、中野方のお隣・笠置町にある「みかさぎ麹屋」代表の和田友美さんに「『消えゆく技術』の魅力と可能性」をテーマにお話しいただきます。

 

単発受講・3回目からの連続受講も大歓迎です♪

興味を持っていただけたら、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。リンクからお申し込みも可能。お待ちしています!

https://nakanoho-ena.com/information/info-event/1391.html