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2023.9.20 中野方町生活だより part.4

中野方町生活だよりpart.4

こんにちは。中野方町に滞在中の今関悠也です。

今回は、中野方町に多い苗字についてです。

「中野方町に多い苗字について」

中野方町には「柘植氏」と「鈴村氏」が多いということを滞在してから何回か言われたことがありました。鈴村は全国的にも多くみられますが、柘植という苗字は東北生まれの私からすると馴染みのない苗字で、少し魅力を感じます。今回は中野方町に多い「鈴村氏」と「柘植氏」について調べてみました。

まず、鈴村氏についてですが、お馴染みとなった「生きている村ー中野方町史ー」によれば、鈴村氏の本家は元禄8年、春日大名神へ石の手洗鉢を寄進した鈴村吉兵衛であるという風に考えられているそうです。その鈴村氏は現在も中野方町ある「新畑」という地に屋敷を構えた優族であったとされています。ちなみにその鈴村氏が寄進した手洗鉢は現在も笠置神社で確認することが出来るそうです。(時間があれば見に行ってみます。)

次に柘植姓についてですが、柘植氏が中野方町に土着したのは近世初期で、その祖先は戦国時代に久田見村に逃れ帰農した武士の山田氏とされているそうです。その山田氏の山田惣右衛門が入植して開拓した塩見という地で山田氏は河合氏と柘植氏に分かれ、柘植氏は慶長19年に現在の坂折に来て土着したと書かれています。なので、現在も坂折の周辺では柘植さんが多くみられるのはそういうことなのかもしれません。

ちなみに、農家民宿「山の街道」の安江かほるさんにもなぜ柘植の姓が多いのか聞いたところ、「中野方町で柘植と名乗った人たちは、もともとは別の土地から来た人達で、その人たちが住む場所を求めて移動してくる間に、自分たちの姓をどうするか話し合った結果、もともとの生まれた『柘植』という地名から柘植と名乗るようになった。」という説明をいただきました。

安江赳夫氏の提唱する説との関連があるかは分かりませんが、もし話が本当だとすると中野方の柘植氏は、柘植姓の発祥地とされる三重県伊賀市(伊賀国阿拝郡柘植村)から来た説も考えられます。とにかく、中野方にお住いの柘植さんは一度、家族の系図を確認してみると面白いかもしれません。

今回はここまでです。最後まで読んで下さりありがとうございました。