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2023.8.11 「2023えなローカル起業カレッジ」第1回開催レポート

2022年7月22日(土)・23日(日)、「2023えなローカル起業カレッジ」第1回が開講されました。

このカレッジは、地方へ移住して、地域に根ざし、地域の人たちと関わりながらなりわいをつくっている方々をお招きして、仲間と学びあう場です。受講生の皆さんの夢や希望、そして不安や疑問に、仲間・講師・スタッフが一緒になって向き合い、移住した後の暮らしやなりわいの輪郭を少しずつ浮かび上がらせていくことを目指します。昨年度の第1期生には、目指すなりわいを見出して移住を決めた方、開業に向けて準備をスタートした方もいらっしゃいます。

昨年の第1期に続き、第2期となる今年もバラエティに富んだ「なりわい」を手がける講師の方々をお迎えしていきます!

第1回は特別講師として、「半農半X」の提唱者・塩見直紀さんをお迎えしました。「地域資源とみんなのX(エックス)を活かしたまちづくり〜半農半X*ローカル起業のすすめ〜」と題し、講演とワークショップを行っていただきました。

第2期のレポートも、東京から移住して3年目&カレッジ1期からスタッフを務める中畑がお届けしていきます。それでは、初回の開催レポートをどうぞ!

 

棚田を歩き、中野方の課題と未来への取り組みを知る

1日目の午前の部は、中野方のまちづくりに携わるお二方によるお話「坂折棚田を歩いて棚田の未来を考える」でした。

最初に、中野方地域協議会会長の柘植昭男さんから中野方の概要や地域づくりの取り組みなどについて紹介いただき、続いてNPO法人恵那市坂折棚田保存会の柘植豊生さんから、棚田の歴史や棚田維持のための取り組みと展望をお聞きしました。

受講生の方々からは、食味判定「特A」取得の田もあるという棚田米のおいしさの秘密や、中野方を通る古の街道「黒瀬街道」についての質問も出て、スタッフも未だ知らなかった中野方の魅力を改めて認識する機会となりました。

その後は、昭男会長の案内で棚田散策へ。棚田のある美しい景色を体感し、歴史ある石積みや自然を活かしたビオトープなどを実際に目にしていただくことで、中野方の「宝」のひとつを身近に感じていただけたのではないでしょうか。

 

「半農半X」塩見直紀さんの講演会&ワークショップ

1日目の午後の部では、塩見直紀さんの講演会&ワークショップが行われました。午前から続けて参加の受講生に加え、中野方町内はもとより恵那市内外から約40名の方々にお集まりいただきました。

塩見さんの提唱する「半農半X」は今や広く知られた言葉ですが、その誕生は何と30年も前のこと。「持続可能な農ある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方」を表しています。今回の講演では、「半農半XのAtoZ」「個人内多様性」「人生の3つの掛け算」などのさまざまな切り口から、自分の「X」を探す手がかりを示してくださいました。

午後の部の後半は、塩見さんのファシリテーションによるワークショップ。4、5人ずつ5グループに分かれて、自らの「X」探しに取り組みました。自分を「AtoZ」で表現したり、人生で叶えたい夢8つを書き出したり…自分の人生を振り返り、内面を見つめ直す宝探しのような時間となりました。スタッフもそれぞれがグループに入ってワークに取り組みましたが、意外と自分のことはわかってないなぁ、実は何も考えてないのかも!?と、止まるペンに焦りを感じる瞬間も…。

一人ずつ複数回のシェアタイムもあり、参加者約20人それぞれの豊かな個性が垣間見え、「多様性」を実感できる温かい時間でした。参加された方々は、それぞれの「X」の種を持ち帰ることができたのではないかと思います。


1日目のプログラム後には懇親会も。移住者・Uターン者が一人ずつそれぞれの移住ストーリーを語りました。

みんなで見つけた、中野方の「宝」と「これから」

2日目は、前日のワークショップで行った「自分資源」を探るワークに加え、中野方の「地域資源」を見つけ出すワークに取り組みました。5名の受講生と4名のスタッフ、そして講師の塩見さんのアイデアや想いの掛け合わせで、中野方のこれまでと今、そしてこれからがさまざまな姿で浮かび上がってきました。皆で取り組んだワークの一部をご紹介します。

 

【地域資源から新しいアイデアを生み出す問題集「どうすれば〇〇になる?できる?」】

・どうすれば移住者が増える?
・どうすれば中野方がバズる?
・どうすれば地元の若者がまちづくりに参加してくれる?
・どうすればバイオリン作りが復活する?
・どうすれば中野方川がきれいになる?  ……etc

 

【今後、中野方で行ってみたいプロジェクト】

・賃貸を増やす/仮住まい推進
・広葉樹林を守り、増やす
・多世代交流
・ヒット商品を生み出す
・アーティスト・イン・レジデンス
・自然を活かした瞑想ツアー
・自然農・オーガニックのまち ……etc

受講生の皆さんからは、「考えて可視化する大切さを実感した」「わかっているつもりで言葉にしていないことを言語化できたいい機会だった」「シェアにより、思わぬ視点の違いや想定外の言葉に出会えた」といった感想をいただきました。

講師の塩見さんは、「(1日目AMにお話ししてくださった)2人の柘植さんに火をつけられた。さらに参加者それぞれが『濃い』。楽しい会でした!」とお話しくださいました。さまざまなアイデアとワクワクが生まれたカレッジ1回目。次回も楽しみです!

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第2回は8月19日(土)に開催予定です。前半は、町内の福祉施設「まめの木」にて、移住者であり、「まめに暮らそまい会」理事長を務める浅野章さんによるレクチャー。後半は、中野方のお隣・恵那市笠置町にある泊まれる古本屋さん「庭文庫」へ。ご夫婦で「庭文庫」を営む百瀬実希さんから「”想像”をカタチにする」をテーマにお話ししていただきます。

単発受講・2回目からの連続受講も大歓迎です♪

興味を持っていただけたら、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。リンクからお申し込みも可能。お待ちしています!
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